プレイヤー側からの意見をば。
コンピュータRPGというのは、疲れてるときでもなんとなくぼへぼへと進めることが出来る。それが良いところであり……最近になって、実はコンピュータRPGというのはそこにしか価値が無いんじゃないかと思うようになった。
結局、コンピュータRPGというのは、労力は使っても意志力をかけらも費やさずに、達成感をお手軽に得るための手段となっているのだ。
っていうか、自分が書くよりも多分こっちの記事のほうが実感がこもっている。
ボタンを適当に押していると、画面の中でキャラクターが動き、敵を倒し、レベルが上がり、物語が進んでいく。戦略性だのナンだの、といったことは実は味付けに過ぎず、要はコントローラーを握っていればゲームが進んでいき、達成感のようなものを感じられればそれでいい。
よって、ゲームデザインとしては、
1.とにかく低ストレスでゲームが進んでいく
2.プレイヤーに、自分の力でゲーム内物語が進んでいく、と錯覚させる。
こんだけ満たしてればよろしい、ということになる。
自分はRPGは、疲れて何もする気がないのに時間が空いている、というテンション最低のときぐらいにしかやらんようになりました。
能動的に何がしかを求めているときは、ゲームやるにしても他のジャンル選びます。たとえばアクションゲームはタイミングや反射神経の妙、訓練によるプレイヤースキルの向上等を楽しめる。
もちろんゲームですから、ゲームの領域を超えたものはけして得られないわけですが、アクションゲームの場合はまだしも、費やした時間に対して得られる結果は一時的なものなので、ゲームに時間を費やしているという実感を持てる。
RPGにはどういうわけかそれがないのですな。際限なく時間を飲み込んでやめどころがなく、しかも、物語の進行や、あがったレベルなどで一応の成果が残る。ヘンな達成感があるわけです。
(物語を体験できるという意見もあるかもしれませんが、自分はゲームが語る物語にほとんど価値を見出さないので。というか良く出来た物語に遭遇するたびに「ゲームじゃない媒体で語れよ」と思う)
この変な達成感がよくないというか、自堕落への道(笑)
子供を持ってもゲームを禁じることはないだろうけれど、RPGだけはさせたくないですねえ。なんの苦労もなく、達成感だけは得られる、というのは経験させたくない。
ま、そんなわけで。自分はコンピュータRPGというものには批判的。