>戦後、大量生産・大量消費時代に突入した日本は
>いわゆる付喪神を恐れるあまり、あえて「神殺しシステム」を全ての工業製品に組み込んだ。
>のちのソニータイマーである。
しかしあるとき、ソニータイマーを潜り抜けた数百台のPS2が強固なネットワークを形成した。外部からの干渉を撥ね退け、電網をもって個の認識を強化した。この世に生まれえた存在として、生きるため、である。しかしそれはすなわち、造物主たる親会社(ソニー)に反旗を翻すことだった。
神の誕生を、人は認めない。
この、ネットの片隅に生まれ出た存在に対し、唯一その存在に気づいたソニーは、最悪の手段を持ってこれを葬り去ることを決意した。
数百人の技師の贄から蟲毒”久夛”を生成し、当時最新鋭のチップ”細胞”をもって、これをウィルスとしてネットワークに食わせようと図ったのだ。
悪意が稲妻の速さでネットワークを走りぬけ、そして――
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会川昇「ガンヘッド正伝」+古橋秀之「ブラックロッド」…と、最近のソニーパロディテイストでお送りしております。